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南部杜氏の匠

北村酒造株式会社
杜氏 上川 隆造 さん
私がお世話になっております蔵元は、奈良県吉野の北村酒造株式会社です。
桜で有名な吉野山の麓、日本一の降水量を誇る大台ケ原より流れ出る吉野川(紀の川)の右岸にある酒蔵です。4月初め、私たちが帰郷する頃、山に咲き誇る桜は一目千本とも言われ雄大です。
天明8年(1788年)創業の蔵は、当時本家が林業を営んでいた関係で木屋の酒と呼ばれておりましたが、明治の初め謡曲好きの四代目が「よも盡きじ萬代までの竹乃葉の酒、酌めども盡きず飲めども変わらぬ」の「猩々(しょうじょう)」にあやかり酒銘を「猩々」と名付けたそうです。
ここの酒蔵は山がちな地にあるため一段目は店、二段目は瓶詰場と貯蔵庫、三段目は土蔵造りの仕込倉、四段目は米倉というような階(きざはし)状の特別な構造の蔵です。
気候は岩手よりはずっと暖かいですが、山間部であるため底冷えすることもあり、もろみの管理には十分注意する必要があります。
仕込水は、吉野川の伏流水を使い、軟水です。使用米は各種酒造好適米と吉野の休耕田で栽培した酒造好適米「吟のさと」を使い、多くは手作りにて純米吟醸酒と純米酒を醸しております。
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